君のところへあと少し。
(その5)波留と和也
17
「あ!ごめん!他意はないの、ちょっとあの、その」
支離滅裂なハルの言葉を聞いて、ナリはプッと吹き出した。
「なんだよ、それ。意味わかんねー。」
頭をぽんぽんと叩かれ、我に返る。
「それよか、祭り。行かねーんだろ?オレ腹減ったんだけどさ。たまには奢るからメシ食いに行かねぇ?」
「え?おごり⁈行く行くー。」
目の前にエサがぶら下げられたら食いつきます、私。
「支度しろよ。」
優しく笑うナリの表情に心臓鷲掴みされてしまう。
「あ、うん。ちょっと時間ちょうだいね。」
長時間髪を結っていたら頭が痛くなるので、おろそう。
メイクは仕方ないとして…服も仕方ないか。
ウキウキしていた心が密かに撃沈した。
支離滅裂なハルの言葉を聞いて、ナリはプッと吹き出した。
「なんだよ、それ。意味わかんねー。」
頭をぽんぽんと叩かれ、我に返る。
「それよか、祭り。行かねーんだろ?オレ腹減ったんだけどさ。たまには奢るからメシ食いに行かねぇ?」
「え?おごり⁈行く行くー。」
目の前にエサがぶら下げられたら食いつきます、私。
「支度しろよ。」
優しく笑うナリの表情に心臓鷲掴みされてしまう。
「あ、うん。ちょっと時間ちょうだいね。」
長時間髪を結っていたら頭が痛くなるので、おろそう。
メイクは仕方ないとして…服も仕方ないか。
ウキウキしていた心が密かに撃沈した。