私とキミの距離


「確かに怖かったけど……高畑くんが助けてくれたから大丈夫
だから、気にしないで」




「……ごめん」



私の言葉を聞いてパッと離れる高畑くん。




「……ううん」




首を横に降ったけど、心臓はバクバクだった。


まだ、高畑くんの温もりが残っていて…


体が熱い。




「…ねえ、山口さん」



不意に呼ばれて顔を上げた。


あたたかい声に、優しい笑顔。




「……あのさ」



「…………。」
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