私とキミの距離
「なんで……?」
ふと自分の肩を見れば、大きなブレザーがかかっていて……。
「忘れ物して戻って来たら、山口さんが寝ててさ。」
至近距離で見える篠田くんの顔。
「もう6時半だよ。そろそろ起こそうと思ってたんだけど……」
篠田くんの言葉に耳を疑った。
学校が終わったのが4時だったから……
2時間半も眠ってたってこと……!?
それに寝顔も見られた?
へ、変な顔してたらどうしよう。
ていうか、なんでいてくれたんだろう?
もう頭の中はパニック。