私とキミの距離


「て、ことだから」



そして、またみんなの方を振り向く。





「俺の大切な人傷つけたら、女だろうとなんだろうと許さないからな……?」



そう言った高畑くんを見つめていたクラスみんなの顔が凍りついた。


私は高畑くんの後ろ姿しか見えなくて、どんな顔してるか分からないけど……。


と、そこで

シーンと静まり返った教室にチャイムが響き渡った。

少し経ってから、ゆっくりとみんなが動き出す。




「「………」」



固まっている私と陵くん、二名を取り残して…
< 343 / 382 >

この作品をシェア

pagetop