私とキミの距離
もう一つの物語



―もう一つの物語―



「……あーあ。行っちゃったー」



目の前には、麻央が篠田の手を引いて走り去る光景。


彼、高畑 秋斗はケラケラと笑った。


すると隣から声がした。



「……行っちゃったけど……いいの?」



気まずそうな顔をする
麻央の友達の千里。


その千里に向かって笑った。
< 378 / 382 >

この作品をシェア

pagetop