夏の日
「やだやだって、何もしない学生らしからぬ、あなたの生活に何か刺激をあげないと。やってみたら楽しいものよ。ほら、ボランティアの団体さんには連絡しておいてあげるから、行く準備なさい」
「でも!華の女子高生の夏休みは貴重なもので〜!!」
「行かなかったら、半年お小遣いなし。それと携帯も止めるよ」
「ひいいい!」
ボランティア活動期間一週間…。
見知らぬ土地で、しかも山奥で、生活しなければならないなんて…。
でも、バイトをしていない私にとって半年お小遣いなしはきつい。さらに携帯停止なんて生きていけるかどうかもわからない…!
「わかった!!一週間だけね!
一週間ボランティアに行ったら残りの夏休みは、もう!動かないでダラダラ過ごすからね!!」
「はいはい。一週間だけでも、動いてきなさい」
「約束だからね!」
「まぁ、本当に無理そうだったら帰ってきなさい」
ほぼ無理矢理の夏休みのボランティア活動。
私の貴重な夏休み…。
でも、お金と携帯のため、私は嫌々だけど、動いてくる!!