夏の日

「あっ。携帯」

これから山奥に行くというのだ。
電波が繋がらなくなるかもしれない。

特に誰かにメールをする予定もないので、ネットの友達と交流できるSNSサイトに今の気持ちを書き込む。

『暑いなう。今日から一週間、ボランティア活動うぃる。応援して〜』

「はやっ」

すぐに友達は私の書き込みに反応する。

『ボランティアとかやば!?がんば!』
『るいどうしたの?(笑)がんばってねー』
『気をつけてください!お土産待ってます』
『どうした?!とうとう暑さでバカになったか?』
『るいえらー。俺も見習わなきゃ』

と似たり寄ったりな反応ばかり。
別に私はこういう反応嫌いじゃないけど。

携帯をいじっているうちに、電車は来て私は電車に乗り込む。
急行列車と言うなの、各駅列車。
最寄りの駅から下り方面への電車に乗ると、急行となっていてもほぼ各駅に止まる。少し迷惑な電車の路線だ。

これから1時間半、何をしてよっかな。

そんなことを思いながら、無意識に携帯でさっきのSNSサイトを開く。
気がつくと、つぶやきに対する反応が少し増えていた。
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