恋花火~あの日、言えなかったコトバ~
「すごい上手いじゃん、カナ。今まで一緒に来た事なかったから気づかなかったよぉ」
マイにまで褒められるとは少し意外だった。あたしは普通に歌ってるつもりなんだけど…
「そ、そうかな?ありがとう」
「このレベルならプロでもいけんじゃない?あ、そうだ」
サヤカが携帯を取り出してどこかに電話を掛ける。部屋を出てしばらく誰かと話した後、あたしにこう言った。
「今ね、アニキと電話で話してたんだけど、カナバンドやってみる気ない?アニキがよく使ってるサイトがあるからそこ登録してみたら?」
「バンド…?無理だよあたしなんて」
「やってみなきゃわかんないっしょ?何事も挑戦だって。気が乗らないなら無理強いしないけど」
そう言いつつ、サヤカはサイトのURLを教えてくれた。
「うーん…少し考えてみるね」
結局、その場では登録せずに家でじっくり考えるという事で解放してもらえた。
帰宅後、マイから借りたCDを流しながらベッドに横になる。
「あ、この曲…何か懐かしい」
それは小学生の頃流行ったある女性ヴォーカルバンドの歌だった。当時は気付かなかったけど、改めて聞くと恋愛について歌ったものだと気づく。
「あたしも…バンドやればこんな素敵な歌、歌えるのかな」
1人そっとつぶやいた後、意を決してあたしは携帯をサイトに繋げた。
「いい人たちに巡り会えますように」
と、心で祈りながら…
マイにまで褒められるとは少し意外だった。あたしは普通に歌ってるつもりなんだけど…
「そ、そうかな?ありがとう」
「このレベルならプロでもいけんじゃない?あ、そうだ」
サヤカが携帯を取り出してどこかに電話を掛ける。部屋を出てしばらく誰かと話した後、あたしにこう言った。
「今ね、アニキと電話で話してたんだけど、カナバンドやってみる気ない?アニキがよく使ってるサイトがあるからそこ登録してみたら?」
「バンド…?無理だよあたしなんて」
「やってみなきゃわかんないっしょ?何事も挑戦だって。気が乗らないなら無理強いしないけど」
そう言いつつ、サヤカはサイトのURLを教えてくれた。
「うーん…少し考えてみるね」
結局、その場では登録せずに家でじっくり考えるという事で解放してもらえた。
帰宅後、マイから借りたCDを流しながらベッドに横になる。
「あ、この曲…何か懐かしい」
それは小学生の頃流行ったある女性ヴォーカルバンドの歌だった。当時は気付かなかったけど、改めて聞くと恋愛について歌ったものだと気づく。
「あたしも…バンドやればこんな素敵な歌、歌えるのかな」
1人そっとつぶやいた後、意を決してあたしは携帯をサイトに繋げた。
「いい人たちに巡り会えますように」
と、心で祈りながら…