恋花火~あの日、言えなかったコトバ~
愛する人に花束を
彼女を見送った後、俺は1人でずっと公園のベンチに座り考えこんでいた。
「あーもう、どうすりゃいいんだよ…」
確かにカナちゃんはとても魅力的で、自分にはもったいないくらいの子だ。
だが、プロを目指すと決めた以上はそういった感情に振り回されたくなかった。
そんな中、ふと頭にさっき見た兎の姿が思い浮かぶ。
「独りぼっちの兎…」
そんな言葉が口をついて出る。
「…そうだな、悩む必要なんてなかったんだ。馬鹿だ俺」
携帯を取り出しカナちゃんに電話を掛ける。
数コールの後、戸惑い気味に彼女が電話に出た。
「…もしもし?」
「あ、カナちゃんもう家に着いた?」
「今着いたばかりです。何かありました?」
「そっか…話したい事があるんだけど、少し出てこれる?どうしても直接会って話したいんだ」
「…はい、分かりました」
電話を切り、急いで駅へと向かう。途中、まだ営業中の花屋を見つけて思わず駆け込んだ。
「いらっしゃいませ、何かお探しですか?」
「あの、これから告白するんですけど何かいい花ありますか?」
「でしたらこちらの胡蝶蘭はいかがですか?ちょうど今の時期にぴったりで花言葉も告白向きですよ」
「じゃあそれで。予算このくらいでお願いします」
「かしこまりました。1本サービスしておきますね。告白、頑張ってください」
店員さんにお礼を述べ、改めて彼女が待つ駅へと向かう。
「あーもう、どうすりゃいいんだよ…」
確かにカナちゃんはとても魅力的で、自分にはもったいないくらいの子だ。
だが、プロを目指すと決めた以上はそういった感情に振り回されたくなかった。
そんな中、ふと頭にさっき見た兎の姿が思い浮かぶ。
「独りぼっちの兎…」
そんな言葉が口をついて出る。
「…そうだな、悩む必要なんてなかったんだ。馬鹿だ俺」
携帯を取り出しカナちゃんに電話を掛ける。
数コールの後、戸惑い気味に彼女が電話に出た。
「…もしもし?」
「あ、カナちゃんもう家に着いた?」
「今着いたばかりです。何かありました?」
「そっか…話したい事があるんだけど、少し出てこれる?どうしても直接会って話したいんだ」
「…はい、分かりました」
電話を切り、急いで駅へと向かう。途中、まだ営業中の花屋を見つけて思わず駆け込んだ。
「いらっしゃいませ、何かお探しですか?」
「あの、これから告白するんですけど何かいい花ありますか?」
「でしたらこちらの胡蝶蘭はいかがですか?ちょうど今の時期にぴったりで花言葉も告白向きですよ」
「じゃあそれで。予算このくらいでお願いします」
「かしこまりました。1本サービスしておきますね。告白、頑張ってください」
店員さんにお礼を述べ、改めて彼女が待つ駅へと向かう。