恋花火~あの日、言えなかったコトバ~
第2章 それぞれの進路
N SIDE(前編)
彼女と出会う前、俺はバイトと卒業論文の執筆に追われていた。
バイト先の保育所では、元々子供好きなのもあり、今ではベテランの先生方を差し置いて俺にだけなついてくれる子たちも何人かいる。
「せんせぇ、おはよぉ」
舌足らずの口調で、出勤したばかりの俺に年中組のユウカちゃんが駆け寄ってきた。
「おはよう。今日は何して遊ぼうか?」
と、不意に後ろから小さな腕に抱きつかれる。
振り返った途端、唇に柔らかい感触。
同じく年中組のユカリちゃんだ。
この子は俺が初めてこの園に来た時から、毎日欠かさずチューをしてくる。
迎えに来るのがいつもお母さんで良かった。
そんな事を考えつつ、園児達とお絵かきしたり、鬼ごっこしたり、御飯を食べさせたりと目まぐるしく時間が過ぎていく。
いつか俺にも、この子達に負けないくらい可愛い子供が出来るんだろうな…きっと。
バイト先の保育所では、元々子供好きなのもあり、今ではベテランの先生方を差し置いて俺にだけなついてくれる子たちも何人かいる。
「せんせぇ、おはよぉ」
舌足らずの口調で、出勤したばかりの俺に年中組のユウカちゃんが駆け寄ってきた。
「おはよう。今日は何して遊ぼうか?」
と、不意に後ろから小さな腕に抱きつかれる。
振り返った途端、唇に柔らかい感触。
同じく年中組のユカリちゃんだ。
この子は俺が初めてこの園に来た時から、毎日欠かさずチューをしてくる。
迎えに来るのがいつもお母さんで良かった。
そんな事を考えつつ、園児達とお絵かきしたり、鬼ごっこしたり、御飯を食べさせたりと目まぐるしく時間が過ぎていく。
いつか俺にも、この子達に負けないくらい可愛い子供が出来るんだろうな…きっと。