恋花火~あの日、言えなかったコトバ~
K SIDE(前編)
長かった期末試験もようやく終わり、あたしは友達と夏休みの計画についてファーストフード店で談笑していた。
「カナはもう今年の水着買った?まだなら一緒に買いに行こうよ」
サヤカがあたしに話を振ってきた。
「え…あたしは海はいいよ、サヤカみたいにスタイル良くないし」
「ダメだよ、今年は三人揃って彼氏作んないと。ね、マイ」
「んー、私もカナに賛成」
ぽっちゃり体型が悩みの種だと言うマイがあたしに合わせてくれる。
あたしから見ると充分マイも可愛い部類に入るんだけど…
「じゃあ花火大会!浴衣なら二人とも持ってるよね。三人いれば大丈夫だって」
何が大丈夫なのかさっぱり意味がわかんないけど、意地でもサヤカはあたしとマイに彼氏を作らせるつもりらしい。
「浴衣かぁ…それならいいかも」
マイがサヤカに乗せられそうになり、あわててあたしは身を乗り出す。
「ちょ、ちょっと…あたし、別に誰かと付き合いたいなんて思ってな…」
「だめだよカナ、もう高校最後の夏なんだから。女子高生でいられるのももうすぐ終わりなんだよ?」
「とにかく、あたしはパスだから。バイトあるからもう行くね」
とっさに嘘を付き、帰り支度をする。ホントは今日バイトなんてないけど、いつまでも止まらないサヤカの夏恋話には付き合いたくなかった。
「カナはもう今年の水着買った?まだなら一緒に買いに行こうよ」
サヤカがあたしに話を振ってきた。
「え…あたしは海はいいよ、サヤカみたいにスタイル良くないし」
「ダメだよ、今年は三人揃って彼氏作んないと。ね、マイ」
「んー、私もカナに賛成」
ぽっちゃり体型が悩みの種だと言うマイがあたしに合わせてくれる。
あたしから見ると充分マイも可愛い部類に入るんだけど…
「じゃあ花火大会!浴衣なら二人とも持ってるよね。三人いれば大丈夫だって」
何が大丈夫なのかさっぱり意味がわかんないけど、意地でもサヤカはあたしとマイに彼氏を作らせるつもりらしい。
「浴衣かぁ…それならいいかも」
マイがサヤカに乗せられそうになり、あわててあたしは身を乗り出す。
「ちょ、ちょっと…あたし、別に誰かと付き合いたいなんて思ってな…」
「だめだよカナ、もう高校最後の夏なんだから。女子高生でいられるのももうすぐ終わりなんだよ?」
「とにかく、あたしはパスだから。バイトあるからもう行くね」
とっさに嘘を付き、帰り支度をする。ホントは今日バイトなんてないけど、いつまでも止まらないサヤカの夏恋話には付き合いたくなかった。