闇の中の復讐と愛【前編】
「…そうですよ、ここは№2の族です。下手したら…」
「大丈夫だろ、夕璃はそんなことしねぇ」
なんの根拠があってそんなこと言えるのだろうか…
ただでさえ、私は彼らに一つも個人情報を教えていないのに…
「ですが…「あ゛ぁ、もううぜぇな」
ハッとしたように宵が言葉を止める。
「大丈夫って言ってんだろ?宵、大人しく引けよ」
そう言った桜城龍一の目は怒りが含んだような目を宵に向ける。