嘘と煙草と君とチョコレート
くしゃくしゃになった髪の毛を整えて、
優希のもとへ一目散に駆け寄った。


「あのね、聞いて!!
林さんがね-----」


彼女がいない事、
頭を撫でられた事、
優希は私の話を聞いて声をあげて喜んだ。

「よかったじゃんっ!!」

林さんと同じく
私も夕方からバイトがあったので、
早めに帰る事にした。


メンバーさんやSHIBAファンの友達に別れを告げて、
地下鉄の入口へと歩き出した。

ふと優希を見ると、いつもと様子が違う。

「何かあった?」

私が聞くと、優希は少し顔を曇らせた。
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