嘘と煙草と君とチョコレート
「さくらは頑張って自分から話し掛けに行っとるのに・・・
ウチは利光さんとさくら達みたいに喋った事ない。」

でも、利光さんは誰に対してもそう。

自分から話し掛ける事はしないし、
他人とはどこか一線を引いてる感じ。

だけど、利光さんファンの皆は
利光さんのそういう所も魅力的に感じているらしい。


「でもさぁ、
私はいつも優希が傍にいてくれるから、
勇気出して話し掛けに行けるんじゃん?」

目を見て言うのが照れくさかったので
前を向いたままそう言うと、
優希は笑った。

「よし!!クレープ食べよっ!!」

私の腕に自分の腕を絡めて歩き出す優希は、
もう、いつもの優希だった。


・・・優希ちゃん、
私今日バイトあるんだけど・・・

・・・・まぁいっか。
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