嘘と煙草と君とチョコレート
時計を見ると、
2時を回っていた。

そろそろ第2ステージが始まる。


今までのストとは違って、
話をする時間が極端に短い。

その分ドラムを叩く姿が見れるのは嬉しいのだけど・・・。

複雑な気持ちでいると、
ドラムセットの真ん中に座った林さんと目が合った。

何か言いたげな顔をしている。


すると突然、
保冷剤を投げつけられた。

なんとかジャンプして受け取ると、
林さんの口が動いた。

「持ってて。」

そう言われたような気がした。

いや、すっかり溶けきって
グニャグニャなんですけど・・・
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