嘘と煙草と君とチョコレート
第2ステージが終わり
しばらくしてから林さんが近付いて来た。

「ねぇ、なんか機嫌悪い?」


突然すぎる言葉に驚いた。

「あ〜、
・・・だって今日髪結んできたのに、
誰も何も言ってくれんもん!!
私が髪結ぶの珍しいのにさ〜!!」

本当は全然機嫌なんて悪くない。

強いて言うなら、この暑さのせい。

「いや、すごい似合うと思うよ。」

あまりにも真面目な顔で間髪入れずに答えるから、
恥ずかしくなった。

「嘘だぁ!!
そんな事思ってないくせに〜!!」

軽く肩を小突きながら冗談っぽく言った。

本当は嬉しくて仕方がない。

林さんは少し顔を曇らせて、言った。

「本当だって。・・・
何か上手く伝わらんね。
・・・ごめん。」

「えっ!?何で謝るの!?」

林さんは何も言わない。
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