嘘と煙草と君とチョコレート
沈黙が流れ
なんとなく気まずくなると、
林さんはドラムセットへと歩き出した。

その背中を黙って見守る私の頭には
まだ"?"マークが浮かんだまま・・・


第3ステージが始まっても、
いつものように林さんの顔を見る事ができなかった。

何か深い意味があるのか、
それとも、ただの言葉のあやなのか。


全てのステージが終了し、
メンバーさんは機材の片付けを始めた。

いつもならちょっかいを出して邪魔をするのに、
なんだか近づけなかった。

どうして林さんが謝ったのか、
いくら考えても分からない。

優希に相談すると、
「さぁね。」と軽くかわされた。
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