嘘と煙草と君とチョコレート
メンバーさんを探す為にステージへと近づくと、
林さんを見つけた。

「あっ・・・」


そう呟くと同時に、
林さんと目が合った。

急に足が竦む。

私はとっさに傍にあった観葉植物に隠れた。

葉っぱの隙間から様子を伺っていると、
笑いながら一歩ずつこっちへ近づいてくる。

私はいてもたってもいられず、
その場から走って逃げた。

地下街へと続く扉を開け、
壁に寄りかかりながら息を整えた。

「うわっ・・・どうしよ・・・」

なんだか顔を合わせ辛い。
< 116 / 380 >

この作品をシェア

pagetop