嘘と煙草と君とチョコレート
「はっ!?」

私は耳を疑った。

「どういう事!?」

「さっき林さんがね----」


優希が言うには、こうだ。

林さんは走って逃げる私の姿をしっかりと確認していて、
「可愛いなぁ。」と呟いたらしい。

私は優希の言葉を信じられなかった。

まさか林さんがそんな事言うわけない。

「嘘だ。」

猜疑心たっぷりの私の言葉を無視して、
優希は続けた。
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