嘘と煙草と君とチョコレート
[送信しました]

その文字をみた瞬間、
肩の力がガクッと抜けた。

相当、力が入っていたらしい。

しばらく待ち受け画面を見つめていた私は、
ふと気が付いた。

すぐに返事はこない筈。

バンドの練習にバイト、
それにお父さんの仕事も手伝っていて忙しい
と言っていたから。

私はケータイを閉じるともう一度ベッドに横たわって、
軽く目を閉じた。
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