嘘と煙草と君とチョコレート
新着メールが一件

林さんからメールがきていた。

「林さん、寝てなかったんだ・・・」

そう呟き、メールを開いた。


[ギター弾いてて気づかんかった。
もう寝ちゃったかな?
花火やりてぇ〜]

"見たい"じゃなくて
"やりたい"?

これは・・・
もしかして誘ってくれてるの?

ほのかな期待に胸が躍る。


[じゃあさ、一緒にやらない!?]


さすがに送信できない。

直接顔を見て言う訳じゃないのに、
極度の緊張感に襲われた。

「ダメもとだぁ〜!!」

私は腹の底から思いっきり叫んだ。

そして、その勢いで送信ボタンを押して、
枕の下にケータイを隠した。
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