嘘と煙草と君とチョコレート
背の高い私でも見上げてしまう程、
林さんは背が高かった。


「あの・・・これ・・・」


緊張しすぎて、心臓が激しく脈を打った。



「あ、書いてくれたんだ!!
ありがと〜!!よかったら----


----写メ撮って下さい!!」


・・・かぶった。


「あ、ごめんなさい!!
何ですか!?」

しまったと思い聞き返すと、
林さんは少し笑った。

「何でもないよ。いいよ。」
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