嘘と煙草と君とチョコレート
林さんが言い終わるのと同時に、
誰かに背中をつつかれた。

振り返るとニヤニヤした来がいた。

・・・いつの間にっ!!

「ウチ、撮ったるよ。」

右手をパタパタさせて、
私のケータイを催促している。

ケータイを渡すと、来はまたニヤニヤし始めた。


「・・・楽しそうだね、来。」

少しムッとした顔をして言うと、
来はいかにも楽しそうに
「別に〜。」と笑った。
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