嘘と煙草と君とチョコレート
「何ぃ?本当タイミング悪いな。」

「・・・何が?」

優希は訳が分からず、
惚けた声を出した。

「いや、後で話すよ。
今ちょっとアレだで、
後でかけなおすわ。」

「何でっ!?何でっ!?」

電話の向こうの優希は楽しそうだ。

鋭い優希の事だから、
何となく悟ったに違いない。

「だから〜、かけなおすって。」

「ふぅーん。分かった。
じゃあね〜。」


・・・やっぱり優希には言おう。

私一人では抱えきれない。
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