嘘と煙草と君とチョコレート
私は振られた・・・

初めから答えなんて出てたのに、
私の我儘に付き合ってくれた。

そんな林さんの優しさに
ズキンと胸が痛んだ。

「じゃあ、また明日。」

運転席の窓を開けて、林さんは笑顔を見せた。

明日は箱ライブだ。

「うん。じゃあね。」

大きく手を振り笑ってみせた。



遠く離れていく車を見つめ、
私は一人泣いた。
< 187 / 380 >

この作品をシェア

pagetop