嘘と煙草と君とチョコレート
部屋に戻りベッドに横たわると、
優希から電話がかかってきた。

「今大丈夫〜?」

自分からかけなおすと言っておいて、
すっかり忘れてた。

「あ、ごめんね。大丈夫。」

「あの浴衣さぁ、まじやばいよ。」

私と優希は、
明日のライブの為に浴衣を買っていた。

優希が言うには、
安物のせいかかなり"透ける"らしい。

「まじで!?どうするよ?」

浴衣の心配をしながらも、
私は優希に報告するタイミングを計っていた。

どう切り出せばいいんだろう。
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