嘘と煙草と君とチョコレート
結局新品の浴衣は使わずに、
優希の家にある浴衣を借りる事にした。


「は〜い。じゃあね〜。」



・・・一方的に話を終わらせてしまった。

やっぱり、明日言おう。


電話を切った瞬間、
林さんから電話がかかってきた。

「うぉっ!!」

あまりのタイミングが良さに驚いた。

「・・・何!?」

「いや、何か怒ってんのかと思って。
だから・・・」

林さんは何か言いかけた後、
小さく咳払いをして黙ってしまった。

私は全然意味が分からなかった。

「何も怒っとらんよ?何で?」
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