嘘と煙草と君とチョコレート
「もし俺らがそういう事になったら----」

それは"私と林さんが付き合ったら"
って事だよね?

もし私が林さんの言った"条件"を飲めば、
私と付き合ってくれるの?

私の事、少しでも女として見てくれてるの?

それとも自惚れた一ファンをあやす為の口実?


全部話し終わってから、私は昨日の夜書いた手紙を
優希に見せた。

直接言えば早いのだけど、
林さんの顔を見るのがなんとなく怖かった。

[昨日は花火、ありがとね。
いっぱい話できて嬉しかったです。

・・・どうなん?
私はどうなん?
あんたが好きなんじゃボケ!!]

これを読んで優希は爆笑した。


「最後の一行はいらんだろ〜。」

「これでいいのっ。
早く着替えよ。」
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