嘘と煙草と君とチョコレート
優希は分かってる筈。

口が悪くて、
女らしい素振りができなくて、
猫なで声で甘える事ができない・・・
それが私だから。

自分を偽りたくないし、
相手が好きな人なら尚更
本当の自分を見て欲しい。


優希のお姉ちゃんから借りた浴衣を着て化粧を直していると、
亜紀さんが部屋に入ってきた。

「お〜!!!いいねぇ。」

「でっしょ〜!!
利光さん達をクラッとさせるにはこれしかないっしょ!!」

優希が楽しそうに言った。
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