嘘と煙草と君とチョコレート
私も笑ってみせたけど、
亜紀さんの顔を見たら
こらえきれずに泣き出してしまった。

「さくら〜、どうした〜!?」

私は慌てふためく亜紀さんに
昨日の事を話した。


亜紀さんは私の話を聞き終わると、
「そっか。」と悲しい顔で頷いた。

「そんな顔しんで。
早く行こっ!!」


・・・とは言ったものの、
ライブハウスが近づくと足が竦んでしまう。

「ほら、行くよっ!!」

優希に腕を引っ張られ、
暗い階段を下りていった。
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