嘘と煙草と君とチョコレート
「ねぇ来(ライ)、地元帰ろっか。」

来は同じクラスの友達で、
今は高校3年の春休み。

お互いのバイトの休みが上手いこと重なって、
この日は隣街まで遊びに来ていた。

来もあまりの暑さに耐えられなくなったようで、
私の提案に大きく頷いた。

「あ〜疲れた。」


・・・また出たよ


来の口癖である"疲れた"は
この日の暑さと相まってか、
私をさらに苛立たせた。
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