嘘と煙草と君とチョコレート
「お〜、どこ行っとったん〜?」

「いや、ちょっと・・・ってか、浴衣は!?
もう脱いじゃったの!?」

いつの間にか優希は私服に着替えていた。

「今さっき脱いだとこ。
だってさ〜、暑くね?」

そういえば暑い。

なんで浴衣ってのは袖が長いんだろう。

夏なのに・・・

「え〜。じゃあ私も着替えよ。
・・・あ、優希!!手紙は!?」

そう言うと、優希は苦笑いを浮かべた。

「まだ・・・アハッ」

実は、優希も利光さんに手紙を書いていた。

自分の名前、趣味、
そして、利光さんの事が大好きだって事を。
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