嘘と煙草と君とチョコレート
「さっき車の前におったよ。
渡しに行く?」

林さんに手紙を渡した時、
ちょうど私達の横を通り過ぎて
機材を車に運んでいた。

「ん・・・でも何か・・・
ん〜。」

優希は眉をしかめて、
なぜか泣きそうな顔をした。

「せっかく書いたんだし、行こ?」

「ん〜・・・」



---10分後
私は優希の書いた手紙を握り締め、
ある人を探していた。

勿論、利光さん。

なぜか自分では渡したくないとゴネる優希の代わりに、
私が渡す事になった。
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