嘘と煙草と君とチョコレート
大きく手を振って利光さんから離れると、
私は優希のもとに走った。

「ふぅ〜、緊張した。」

大袈裟に疲れた表情を見せると、優希は笑った。

「ありがとっ!!」

"いつも迷惑かけてるから、そのお返し"

そう心の中で呟いて、
私はゲーセンのトイレで私服に着替えた。


「あ〜、動きやすっ!!」

腕を上下左右に振ったり屈伸したり、
私は思う存分体を動かした。
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