嘘と煙草と君とチョコレート
少しの沈黙の後、
林さんははっきりとそれを否定した。

「それは違うよ。
もし出逢い方が違ったら、
今ここで、こうして二人で話してないかもしれない。

・・・それは分かる?
だからそれは問題じゃないんだよ。」


じゃあ一体何が問題なの・・・?

私と林さんの間に聳え立つ壁は、一体何?



今日は毎週恒例のスト。
美容院を出てすぐ地元の駅へと向かい、
JRと地下鉄を乗り継いで隣街まで来た。
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