嘘と煙草と君とチョコレート
「ね〜、さ〜くら〜。
またヨシさん、さくらの事見とるよ〜?」

「ん〜?気のせいだって。」

・・・本当は、気付いてる。


「それにさ〜、
ウチがさくらから離れた瞬間、
さくらんとこに話し掛けに行くじゃん?
ウチ、邪魔?
二人っきりじゃないとまずい会話なわけ!?」

「だから〜、そんな事ないってば。」

・・・本当は、分かってる。


どんなに離れた場所にいても、
林さんは話し掛けに来てくれるんだ。

このままじゃ私、勘違いしちゃうよ・・・

自惚れちゃうよ・・・



「何ボーっとしてんの?」
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