嘘と煙草と君とチョコレート
例えば学校の事だったり、
SHIBAのこれからの事だったり。

林さんの部屋に活けられてる蒲公英が、
綿毛になった今でも成長してるって事だったり。

「本当だって!!
だって水、減ってんだよ!?
すごくね!?」

この人、本当バカかも・・・

半ば呆れて失笑する私を
必死になって説得する林さんが、
すごく可愛らしい。

「・・・それ、蒸発っていうんだよ?」

そう言って私は舌を出した。

「あ・・・、間違いない!!」



ねぇ、林さん?

こんなどうでもいい会話が、
一つずつ、私の胸に刻まれていくんだよ?
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