嘘と煙草と君とチョコレート
・・・バイト先の?
・・・お客さんと?
・・・何で?

頭の中に無数の"?"マークが浮かぶ。

「・・・な、何で?」

「ん〜と、バイト先のレジ横に
俺等のCD置かせてもらっててさ。

で、たまたまお客さんがCD買ってくれて、
気に入ってくれたらしくて。
"飲みに行きませんか?"って誘われてさ・・・」


頭の中が真っ白になった。

口はあんぐりと開いているのに声が出ない。



「さくらちゃん?」

低い林さんの声を聞いて、
ハッと我にかえった。
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