嘘と煙草と君とチョコレート
「だから・・・
もうちょっと待っててよ。
ちゃんと答え出すからさ?」

その言葉に、また一筋の涙が零れた。

「じゃあ、俺もう寝るね?」

優しく諭すような声。


私はこの瞬間が一番嫌い。
もっと話がしたいのに・・・

もっと繋がっていたいのに・・・


私はケータイを閉じて、テーブルに置いた。

私の消えそうな「おやすみ。」は、
ちゃんと林さんの耳に届いたのだろうか。
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