嘘と煙草と君とチョコレート
ベッドの上で放心状態の私を、
大好きなメロディーが包んだ。

「----っ!?」

この曲が知らせるのは・・・

ディスプレイに表示された"林幸喜"の文字。

もう林さんの中で答えが出たのだろうか。

少しざわつく胸に手を当てながら、
私は新着メールを開いた。

[ごめん、なんか中途半端で。]



・・・

それだけを言う為に、
わざわざメールをくれた?

・・・嬉しい。


すごく嬉しいのに、
素直に"ありがとう"が言えないのが、私。
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