嘘と煙草と君とチョコレート
「あ、返すの忘れてただけ。
・・・ごめんね?」

「そっか、ならいいんだけど。」

なぜか急に落ち着いた口調になる林さんに、
私は少し首を傾げた。

「あ、お願いがあるんだけど・・・
明日帰りに買い物してきて。
牛乳と卵と、あと食パン。
食パンは"超熟"ね。
よろしく〜。」


「え?私、パシリ?
買って来いって?」

頬の筋肉がピクッと痙攣した。

私に有無を言わせず我を通す所に少しイラついた。
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