嘘と煙草と君とチョコレート
「だって、さくらちゃんレジ打ちじゃん。
途中で抜けて買い物できるでしょ?
・・・あ、お金はちゃんと払うって。
ね、お願い。」


・・・やられた。

最後の"お願い"と言った声の甘さに、
母性本能をくすぐられてしまった。

「・・・分かった。
え・・・もしかして、
それ言う為にだけ電話掛けてきた訳?」

「・・・ん〜まぁね。」



・・・何だその沈黙は!!
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