嘘と煙草と君とチョコレート
「ありがとうございました〜。」

バイトが始まった。

もう1年近くやってるから、
一通り何でもできる。

最近じゃ、ベテランのパートさんやチーフがやる仕事を任されたりもして、
これが私の天職なんじゃないかと思う。


夕方の主婦ラッシュが終わり少し暇になってから、
私はチーフのもとへ走った。

「あの、ちょっと買い物してきていいですか?」

「おー、いいよ。」

笑いながらそう言ったチーフは、
少し間を置いてからクスッと笑った。
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