嘘と煙草と君とチョコレート
「何〜?珍しいじゃん。
この後何かあんの〜?」

私はドキッとした。


見透かされてる・・・

きっと、普段買い物しない私が、
真剣な顔で尋ねたから。


「いや・・・これは・・・アハハッ」

その場を何とかやり過ごして、
私はお目当ての食材を買い込んだ。

「牛乳と、玉子と・・・
あ、玉子のサイズ聞くの忘れた・・・」

ブツブツと独り言を言いながら
"結婚したらこんな感じかな〜"なんて妄想にふける私は、
かなり気持ち悪かったと思う。
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