嘘と煙草と君とチョコレート
地上に出てみんなでたむろっている時、
林さんは私の背後に回ってこの紐を解こうとしていた。


「ねぇねぇ、これ解いたらどうなんの〜?」

びっくりして口をパクパクさせる事しかできない私を見て、
林さんは紐を手で弄びながらニヤニヤ笑っていた。

そんな私達を見つけた優希はどこからともなく飛んできて、
私と林さんの間に割り入った。

「ちょっとちょっと〜!!
ヨシさんやらし〜!!」
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