嘘と煙草と君とチョコレート
つけたばかりのマスカラを手で扇いで乾かしながら、
猛スピードで階段を駆け降りた。


"林さんとこに行ってくんね!!"

愛犬に目配せをして、
私は玄関を出た。

・・・勿論、親には林さんの事は内緒。

いつも通り、優希の家に泊まると言ってある。


「優希んちに泊まるって事にしてくれん!?」

そう頼んだ私に課せられた、
優希からの条件は一つ。

「・・・戻ったら話し、全部聞かせなよ?」


勿論ですとも、優希様!!!!
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