嘘と煙草と君とチョコレート
「何?前髪?
どうしたの?」

「いや、あ、
前髪が・・・えっと・・・なんか変で・・・
って、ちょっと〜!!」

慌てて両手で隠したのに、
林さんに手首を掴まれて
前髪から剥ぎ取られた。

「見せてみ?
・・・全然変じゃないって。」

林さんのドアップが私の視界を独占する。

・・・ていうか、顔近いしっ!!


前髪を見られる事よりも、
あまりにも近距離にある林さんの顔に焦った。
< 291 / 380 >

この作品をシェア

pagetop