嘘と煙草と君とチョコレート
「いかんてっ!!
くちゃくちゃだもんっ!!」

必死に抵抗する私の願いも虚しく、
両手は私の膝に固定されてしまった。

「はいはい。もう分かったから。
さ、行くよ。」

膨れっ面の私を無視して、
林さんはアクセルを踏んだ。


車の中はラジオが流れてた。

名前も知らないDJが
楽しげに新曲を紹介している。
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