嘘と煙草と君とチョコレート
「・・・亜紀さん。

"林さんの運転、まじやばいらしいよ〜"って。」


亜紀さんの口調を真似して言った私を見て、
林さんは大声で笑った。

「亜紀さんかぁ。
ん〜。まぁ、そうかもね。
でも今日は一人じゃないし、
そんな乱暴にはできんでしょ。」


じゃあ、私の為にこんな優しい運転を・・・?

そんな幸せな勘違いをしていると、
ずっと走っていた国道から細い道へと入った。
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