嘘と煙草と君とチョコレート
車を運転しない(運転できない)私にとっては、
全く知らない道。

「ね〜、あとどんくらいで着く?
てか、今どこ?」

子供みたいな質問をしてしまったと後悔したのはすぐの事。

「はっ!?まだ●井だよ?
地元でしょっ!?」

そう言われても見た事のない景色ばかりで、
私は少し首を傾げた。

「・・・全然分からん。
あたしをどこに連れてく気?」

わざと林さんを睨みながら口を尖らせて言うと、
林さんは笑った。

「何それっ。」


そして二人して笑った。
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